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2013年10月31日(木)

きょうの潮流

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 欧州とアジアをつなぐ海峡トンネルの開通式が、共和国建国90年を祝うトルコで開かれました。ボスポラス海峡を横断する13・6キロのトンネルには地下鉄が乗り入れ、慢性的な交通渋滞の解消が期待されています▼オスマン帝国時代の1860年には、すでに練られていたというトンネル構想。150年来の夢の実現をもたらしたのが日本の最新技術でした。コンクリートのブロックを海底に沈めてつないでいく工法がとられました▼開通式には安倍首相も出席。友好を強調するとともに、エルドアン首相との会談では原子力分野での協力を誓い合いました。自分の「トップセールス」が実を結び、原発受注で正式合意に達したことを受けてのものです▼あの3・11後、日本の原発輸出は初めて。いまだに事故を起こした福島原発では毎日、汚染水をたれ流しているのに。欠陥商品を何食わぬ顔して「大丈夫だから」と、外で売るようなものです。自国民を傷つけ苦しめながら、トルコの国民にも災難を与えようというのか▼ふるさとを奪われ、帰る見込みさえたたない避難民は正気の沙汰かと憤りをあらわにしています。汚染水をはじめ、事故の対策に知恵と力を結集しなければならないときに、元凶の営業をしているのですから▼安倍首相は「原発セールス」を世界各地で展開するつもりです。どちらに顔を向けているのか、こんな首相では恥ずかしい。あさって土曜日、福島で開かれる「なくせ原発」大集会で、改めて怒りの声を響かせましょう。


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