2013年10月30日(水)
日中間の緊張高める
自衛隊3万4000人演習中止を
衆院安保委 赤嶺議員が質問
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日本共産党の赤嶺政賢議員は29日の衆院安全保障委員会で、11月1〜18日に陸海空の3自衛隊から3万4000人が参加して沖縄・九州を中心に実施予定の実動演習について、日中間の軍事的緊張を高めるものだと述べ、中止を求めました。
赤嶺氏は、陸自の地対艦ミサイル部隊が沖縄県の那覇駐屯地、宮古島分屯基地に配備され、石垣島についても地元調整が進められていることをあげ、「尖閣諸島周辺海域や沖縄本島・宮古島間の海域を射程に収める、きわめて政治的な配置だ」と指摘しました。
小野寺五典防衛相は「特定の国を念頭に置いたものでない」と釈明しました。赤嶺氏は、訓練内容をみれば「特定の国」への軍事的な威圧を狙ったものであることは明らかで、「力に力で対抗するやり方はやめるべきだ」と主張しました。
防衛省の中島明彦運用企画局長は、米軍嘉手納基地・同弾薬庫でも物資集積、基地警備、除染―の訓練が実施されると説明。除染訓練は自衛隊員が核・生物・化学兵器の攻撃を受けた場合を想定したものと述べました。赤嶺氏は「『国家のため』といって犠牲になるのは沖縄県民であり、歴史の教訓を全く踏まえないものだ。県民が求めるのは日中間の冷静な話し合いによる解決だ」と強調しました。
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