2013年10月27日(日)
一夜明け安堵と不安
伊豆大島 避難指示を解除
東京都大島町(伊豆大島)の川島理史町長は26日午後3時半に島内全域への避難勧告を解除、同5時24分に同町元町、泉津、岡田の一部地区への避難指示を解除しました。家に帰れると安堵(あんど)する人がいる一方、夜になって不安だからともう一晩避難所に泊まる住民もいるといいます。
元町1丁目でペンションを営む男性(69)は大島高校に避難していました。「ゆうべは地震で目が覚めた。前の台風ほど雨が降らなかったので自宅は特に心配していないが、こんなに災害が起きると大変だと思う」
元町4丁目在住で大島高校に避難している女性は、1986年の三原山噴火による全島避難を経験しました。「夜は寒くて眠れませんでした。三原山のときよりは状況が楽だし近所の知り合いが多いから寂しくはないですけど」。避難勧告が解除されたのを機に、孫をより安全な地域に預けるといいます。
元町3丁目在住で、北の山公民館に避難している男性(66)は台風26号が来た際、すんでのところで土石流の被害を免れました。「ほかの家は被害に遭ったので、茨城にいる息子が非常に心配した。もうあれほどの台風は来ないと思うけど、やはり家がどうなるか不安だよね」と話していました。
町の呼びかけで島外に避難した住民らは、避難先で報道を見守りました。
国立オリンピック記念青少年センター(東京都渋谷区)に避難する大島町元町3丁目の男性(65)は、家から持ってきたラジオに耳をすませ、「詳しい状況は分からないが、台風が過ぎて少しほっとした。大島に早く戻りたい」と話しました。