2013年10月26日(土)
放射能で海を汚すな
雨の首相官邸前抗議行動
「原発再稼働反対」「放射能汚染水で海を汚すな」と抗議の声をあげる人たち=25日、首相官邸前 |
首都圏反原発連合(反原連)は25日、雨のなか原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発では、放射能汚染水の流出や放出が相次ぐという非常事態が続いています。
この日は、台風接近のため官邸前の抗議エリアのみで行動しました。カッパや傘の参加者たち1100人(主催者発表)が、「汚染水 海にすてるな」などのプラカードを掲げ、「汚染をとめろ」「原発いらない」「再稼働反対」と声をあげました。
昨年7月から毎週参加し続けている東京都豊島区の男性(71)は「安倍首相は汚染水がコントロールされているというが、誰も信じない。小手先ではなく、国が先頭に立って抜本的対策をとるべきだ」と語りました。
横浜市から毎週参加している男性(65)は「原発が1基も動いてなくても、電気は足りていますよ。汚染水垂れ流しのなか再稼働や輸出をしようなんて世界に対して恥さらしです」といいます。
東京都千代田区から参加した男性(54)は「大雨のたびに、なし崩しに汚染水を放流して、さらに再稼働なんて、これは世界中に対する暴挙です。海は日本だけのものじゃない」と語りました。
笠井、吉良氏スピーチ
スピーチする笠井亮(左)、吉良よし子の両国会議員=25日、首相官邸前 |
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は25日、首相官邸前抗議行動でスピーチしました。
笠井氏は、衆院予算委員会で国の責任で汚染水対策を実行するよう求めたが、安倍首相は“安易な放出はしない”と繰り返すだけだったと批判。「今すべきなのは、国が前面に立って事故に対応すること、原発ゼロを決断することだ」と述べました。
吉良氏は、安倍首相が原発輸出を狙うトルコへの訪問を計画していることを告発し、「原発を再稼働する必要性も輸出する理由もない。皆さんと一緒に声を上げ続ける」と訴えました。