2013年10月24日(木)
「平和教育は思考停止」と暴言
沖縄・石垣 教育長辞任求め集会
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「平和教育は思考停止」との暴言を発した沖縄県石垣市の玉津博克教育長に対する「早期辞任を求める集会」(主催・同実行委員会)が22日夜、同市内で開かれました。同市や竹富町から200人以上が参加し、改憲を志向した中学公民教科書の採択を竹富町教育委員会に強要する下村博文文科相の「是正要求」に対する抗議、撤回要求決議も併せて採択されました。
玉津教育長は、9月市議会で「平和教育の弊害は、戦争への嫌悪感から派生する思考停止」と答弁。これまでにも、教科書採択問題での密室協議や、琉球大学との教育支援事業における特定の准教授排除要求という、民主主義を踏みにじる行為を繰り返してきました。
9月末、議会史上初の「教育長不信任決議」が可決されたにもかかわらず、「真摯(しんし)に受け止め、業務に邁進(まいしん)します」と開き直る玉津教育長に、批判や教育行政を危惧する声が広がりました。
集会で、富里八重子実行委員長は「玉津教育長には公正・中立であるべき教育長としての資質、適格性が欠落している」と強調。前津究(まえつ・きわむ)市議(無所属)は議会における不信任決議に至る経過を報告し、「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」の藤井幸子さん、「竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める町民の会」の仲村貞子さん、「住民の視点で教科書を選ぶ会」の川上博久さんが意見表明しました。