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2013年10月21日(月)

被災地の復興はいま

岩手 陸前高田・大船渡 記者がツアーに同行

■「自分で決める」仕組みまだ ■住宅建設これから

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 東日本大震災から2年7カ月がすぎた12日、岩手県内で開かれた「被災者本位の復旧・復興をめざす全国交流集会」(主催・実行委員会)の参加者による被災地視察ツアーに同行しました。(佐藤幸治)


地図:岩手県大船渡市・陸前高田市

 気仙川を渡り、陸前高田市のかつての市街地に入るところで「奇跡の一本松」が見えてきます。市街地跡は草地が広がっていました。山の方には、造成中の高台が目に入ります。

 「一本松保存のあり方にはいろいろな意見があった」と話すのは陸前高田市観光物産の観光ガイド・ガイド部会長の新沼岳志さんです。住民としての心境も語りました。

思い入れ

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(写真)陸前高田駅跡地で市街地跡を見る参加者=12日、陸前高田市


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(写真)陸前高田駅跡地で参加者を案内する新沼さん(中央)=12日、陸前高田市

 「7万本の松と砂浜が広がるかつての風景を知る住民は、奇跡の一本松にそれぞれの思い入れがあります。私はレプリカに置き換えたことが復興の発展につながるのかと、疑問を持ちます」

 震災の遺構をどう残すのか、復興と街づくりをどう進めるのか―。住民の意見はさまざまだと新沼さんは言います。

 東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議の事務局を務める松田和彦さん(68)は、「被災地の各自治体は復興に向けて努力しているけれども、国の政策も含め、『自分たちのことは自分たちで決める』という仕組みが成り立っていない。課題は多い」と話します。

街づくり

 一行は大船渡市へ。市内は住宅や本屋やスーパーが立ち並び、人や車が多く行き交います。震災前の日常を取り戻したかのように見えました。しかし、復興公営住宅は建設が始まったばかりです。

 参加者からは、「復興だけでなく、日常的な街づくりをどうするのかも考えさせられた」「復興の遅れには自治体職員の不足もある」などの感想が出されました。


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