2013年10月21日(月)
仲間がいるから がんばれる
青年大集会
20日、東京・明治公園で開かれた「全国青年大集会2013」では、人間をもののように使いつぶすブラック企業とたたかう青年らが実態を告発。労働組合や貧困の解決にむけて運動する団体の代表らが連帯あいさつしました。
ブラック企業を告発
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集会ではブラック企業への告発をはじめ、さまざまなたたかいが報告されました。
会社不正告発したらパワハラ受け解雇
漫画雑誌を発行する秋田書店で景品当選者数を水増しした不正を告発し、不当解雇され、解雇撤回を求めて裁判をたたかう女性(首都圏青年ユニオン組合員)が、涙ながらにパワハラの実態を告発しました。
「女なんだから結婚して仕事をやめたらどうだ」「消えろ。迷惑だ」などといわれ、うつ病になって休職したことをきっかけに、会社が違法行為を女性個人の行為として懲戒解雇したと語りました。
消費者庁が会社ぐるみの違法行為と認定したことにふれながら、「以前は、会社の誰も話を聞いてくれなかった。孤独だった。いま、心を傾けてくれる仲間がいる。つらい声を受け止めてくれる仲間が必ずいる。自分と社会を変えていきましょう」と訴えると、温かい拍手に包まれました。
“鮮度切れたら不要” 女性は魚や野菜か
「会社は“鮮度”という言葉を使い、“若い女性を使ったほうが男性客の集客につながる”と語った。女性は野菜や魚のように鮮度が切れたから、もういらないと考える会社か、と悲しくなった」
全国で喫茶チェーンを展開するカフェ・ベローチェで、雇い止めされた首都圏青年ユニオンの組合員がこう発言。アルバイトながら店長と同じ仕事をしてきたのに、契約期間を理由に雇い止めされ、裁判でたたかっていることを報告しました。「やめることに納得していないのに、声をあげなかったら、誰にも知られることがなくなる。それは絶対にあってはならないと思った」と、裁判を決意した思いを語り、支援を訴えました。
夢壊され雇い止め 裁判で勝ちたい
日本航空の契約制客室乗務員雇い止め撤回裁判の原告は、まじめに乗務していたにもかかわらず、上司から退職強要とパワハラを受け、一人だけ雇い止めされたと発言。「夢をもって入社した職場。この裁判で明るいニュースにできれば、と思う」と、決意を語りました。
消費税増税の中止を求めて発言したのは、全商連青年部協議会の雨松真希人議長。長時間労働などの過酷な実態にふれながら、「消費税増税は、景気の底割れを起こす。断固反対していく」と表明しました。
ネットカフェや路上での生活を経験して生活保護を受給し、いまは正社員として働く青年が生活保護の改悪に反対して発言。「(受給により)じっくり就職活動をする余裕が生まれ、いまの職場にめぐりあうことができた」と語り、「生活保護の改悪で、『若いから働け』と、申請窓口の手前で追い返されてしまうことを心配している。安心して働ける仕事と使いやすい失業給付などの整備をしてほしい」と訴えました。