2013年10月21日(月)
たたかってこそ道が開ける
全国青年大集会 市田氏連帯あいさつ
全国青年大集会(20日)での日本共産党の市田忠義書記局長の連帯あいさつは以下の通りです。
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雨の中を全国から青年大集会にご参加の皆さん、日本共産党を代表して、心からの連帯のあいさつを送ります。
私は70歳ですが、心はいつも青年です(「おーっ」の声)。皆さんの発言を舞台の袖で聞き、胸がいっぱいになりました。
不当な解雇を許さず、「おかしいことはおかしい」「間違っていることは間違っている」と勇気をもって声をあげる。いい仕事がしたい、人間らしく働きたいと、誇りをかけて訴える。若い皆さんが、人間としての尊厳を守ろうと立ち上がったことを、私も心から応援し、連帯してたたかいたいと思います。ご一緒に皆さん、がんばろうではありませんか。(拍手)
ブラック企業の無法ストップ
今、若者を過酷な労働に追い立て、モノのように「使い捨て」「使いつぶす」ブラック企業が、社会的な大問題となっています。こんなことが横行するのは、非正規雇用がふえ、「代わりはいくらでもいる」という労働市場になっているからです。「やめたら再就職が大変」、そういう若者の不安を逆手にとり、連日、深夜にわたる長時間労働やパワハラで、ボロボロになるまで働かせる。こんなことは、一刻も放置させるわけにはいきません。(「そうだ」の声)
若い皆さんの人生を台無しにし、日本の経済と社会にも、大きな被害をもたらすからです。まじめにやっている「普通の会社」も、ブラック企業がはびこるもとで経営を脅かされ、たちゆかなくなってしまいます。
皆さん、今こそ、国民的な連帯をひろげ、ブラック企業の無法をご一緒にやめさせようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
私たち日本共産党は、国会に、その開会日に、11人の参院議員がうちそろってブラック企業規制法案を提出しました(拍手)。長時間労働の制限、離職者数の公表、パワハラ禁止など、無法をとりしまるものです。その実現に皆さんと力を合わせ全力を尽くす決意です。(拍手)
若者のたたかいが社会動かした
青年大集会が始まってから今年でちょうど10年です。振り返ってみますと、皆さんのたたかいが、若者の雇用問題を一大社会問題に押しあげて、政治や社会を揺り動かす力を発揮してまいりました。
たとえば2007年には、住居を失ってネットカフェに寝泊まりする「ネットカフェ難民」を告発し、政府を実態調査に踏み切らせるなど、政治や社会に衝撃を与えました。
その後も、「日雇い派遣をなくせ」「派遣切りはやめよ」「震災を口実にした雇い止めは許さない」など、時々の青年の切実な声をすくいあげ、社会に発信してきました。分断や「自己責任」論を乗り越えて社会的連帯を築き、たたかう勇気と希望を与え続けてきました。
安倍政権は今、こうした青年のたたかいや願いを真っ向から踏みにじり、暴走しています。派遣労働を自由化し、究極の使い捨て労働といわれる日雇い派遣を復活する。雇用のルールの治外法権地域、解雇自由の「ブラック企業特区」を創設する。消費税を8%に引き上げ、TPP(環太平洋連携協定)に参加し、暮らしと経済をめちゃくちゃにする道を突き進もうとしています。
しかし皆さん。安倍政権が暴走すればするほど、若者をはじめ、広範な国民との矛盾の激化は避けられません。(「そうだ」の声)
そのことは、ブラック企業をめぐる問題が、若い皆さんの切実な声と運動とを前に、一大社会問題へと発展し、政府も電話相談などの対応を始めざるを得なくなっていることにも明らかではないでしょうか。(「その通り」の声)
若者が未来に希望もてる社会へ
たたかってこそ、道が開ける。この10年間のみなさんの努力の一つひとつに、そのことが示されています。
皆さん、この日本から生きている人間をモノのように使い捨てる働き方をなくしていこうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
若い皆さんが、本当に未来に希望がもてる社会、安心して学び、働き、幸せになれる社会をめざしてたたかう決意を述べ、連帯のごあいさつとします。ご一緒にがんばりましょう。(拍手)