2013年10月19日(土)
むしろ旗に怒り込め
年金者一揆 10万人不服請求を宣言
貯金崩し1円切り詰め/生活できない「貧デレラ」
|
「許さない! 年金引き下げ」のむしろ旗を掲げて18日、「怒りの年金者一揆2013」の集会やデモ行進が全国で行われました。東京・日比谷野外音楽堂では全日本年金者組合と全労連の共催で中央集会が開かれ、2800人が参加。年金の切り下げを許さないと全国10万人の不服審査請求運動にとりくむ宣言を採択しました。
3年間で2・5%の年金を引き下げる第1弾として、今月1日に1%削減が強行されました。
会場は怒りの参加者でいっぱい。貯金を崩し、1円を切り詰めて生活していると話す川崎市の引田徳子さん(76)は「大企業を思いやり、庶民には年金を引き下げ、増税をおしつける安倍政権に腹の底から怒っています」と腰痛をおして参加しました。
シンデレラをイメージした白いドレスの「貧デレラ」の仮装をした神奈川県茅ケ崎市の飛川冊子さん(68)は「月に4万5000円しかない年金が削られ、生活が成り立たない」と憤ります。
全日本年金者組合の冨田浩康委員長と全労連の高橋信一副議長が主催者あいさつ。冨田氏は「はてしない年金引き下げが高齢者の今を奪うだけでなく若者の未来も奪う。不服審査請求運動に総力をあげよう」と呼びかけました。
東日本大震災で被災した福島、岩手、宮城3県の代表が報告しました。
全国生活と健康を守る会連合会の藤谷加津江事務局長、日本共産党の穀田恵二衆院議員が連帯あいさつしました。集会後は銀座に向けてデモ行進しました。
むしろ旗川柳のコンテストも行われ、最優秀作品に「十万の不服審査で世を正す」が選ばれました。