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2013年10月19日(土)

きょうの潮流

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 子どもたちがお世話になった保育園の園舎が、解体されることになりました。3月に別の地域へ移転したあと建物だけが残っていたのですが、ついに工事が始まります▼42年前、父母らの運動で生まれた保育園。これまでに巣立った園児は約900人にのぼります。先日開かれた「園舎とのお別れ見学会」には、保育士さんや卒園児、保護者など100人以上が集まりました▼みんなで感謝の気持ちを込めて、壁や床をメッセージとイラストで飾りました。「この部屋でたくさん遊んだこと、忘れないよ」「保育園があったからこそ大変な時も乗り切れました」▼園舎を見ると、いろんな思い出がよみがえりました。朝、泣いて離れない娘を保育士さんに託して出勤したロッカー置き場。延長保育の部屋では、夕方疲れたときも、駆け寄ってくる子どもの笑顔と保育士さんの温かい言葉に迎えられ、元気になれたものです▼それにしても納得できません。保育園の移転が決まったあと親や園の職員、地域の人たちが「この場所にも保育園を残してほしい」と声をあげました。しかし市は「財政難」などを理由に認めませんでした。8千人以上の署名を集めて議会に請願しても自民、公明、民主の各党は反対しました▼あるお母さんは見学会で「今は悲しみよりも怒りの気持ちの方が強い」と話していました。希望しても保育園に入れない待機児童が今も多数いるのにせっかくの保育園をつぶしてしまうなんて―。こんな政治は変えていきたいものです。


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