2013年10月18日(金)
救出・復旧に全力
大島町長 災害対策「不十分だった」
東京都大島町(伊豆大島)の川島理史(まさふみ)町長は17日の町議会全員協議会で、台風26号により同町で死者20人と、多くの行方不明者が出ていることについて、「何よりも人命第一という立場で救出に全力を尽くし、被災住民の支援、土石流の土砂などの撤去・復旧に第一義的に取り組む」と表明しました。
その上で、16日未明の土石流が発生した中での避難勧告を出すことは「二次被害を招く恐れがあるので難しかったが、もっと早い時点で避難勧告が出せなかったかという思いが頭から離れない」として、「専門家の意見も取り入れ今回の災害の教訓を明確にすることが犠牲者に報いる道だ」と述べました。
また、台風による豪雨が予想された15日から16日にかけて町長と副町長が公務出張で町を不在にしたことについて、川島町長は「認識が甘かった。土石流対策を過小評価した」と述べました。
全員協議会の後に開かれた記者会見でも川島町長は、火山・地震対策ではハザードマップをつくり住民にも示しているのに対し、「土砂災害対策は地域防災計画の項目としては入っているものの、住民への周知が不十分だ」と認め、防災計画見直しを急ぐと表明しました。