2013年10月18日(金)

聞く耳持たない暴走

首相答弁志位委員長が感想

　日本共産党の志位和夫委員長は１７日、国会内で記者会見し、志位氏が同日おこなった代表質問に対する安倍晋三首相の答弁の感想を問われ、「汚染水、消費税、雇用、ＴＰＰ（環太平洋連携協定）、秘密保護法などで道理をつくして問題点をただしたが、およそ正面から受け止めて反論する態度ではない。聞く耳を持たず暴走するというのが全体の答弁の態度だった」と語りました。

　このなかで、“消費税増税は庶民から吸い上げて大企業にばらまくものだ”との志位氏の批判に対し、首相は「社会保障に全額使います」などと３回繰り返したことをあげ、「何を聞いても同じ答弁を繰り返した」と述べました。また、“法人税の減税が賃上げにつながらなかった”との主張にも首相が“デフレだから”と答えたことに言及し、「賃下げが続いたからデフレが起こっている。原因と結果を１８０度取り違えた答弁で、その場をしのいでいる」と指摘しました。

　志位氏は「こちらが論を立てて聞いているのに、彼らなりに論をたてた答弁をしていない。提起した内容におよそ聞く耳を持たずに暴走するという非常に危険な姿勢が見えた」と述べました。