2013年10月18日(金)
先生の時間外労働月91時間
自宅でも仕事、過労死レベル
全教実態調査
全日本教職員組合(全教)は17日、「勤務実態調査2012」のまとめを公表しました。調査は10年ぶり。全国6879人の教職員から深刻な実態が寄せられました。
教職員の1カ月の平均時間外勤務時間(校内)は69時間32分でした。家に持ち帰った仕事を加えると、時間外労働は月平均91時間13分にも。厚生労働省の過労死ライン(月80時間)を10時間以上超過するレベルです。
なかでも部活動顧問をしている教諭の時間外労働は長く、月平均95時間56分にのぼりました。部活動指導や、平日にこなしきれない仕事を土日に回すことにより、2006年の文部科学省調査と比べて土日の時間外労働が急増しました。
教諭の81・5%が仕事のやりがいを感じています。同時に「授業準備の時間が足りない」が75・8%、「おこなうべき仕事が多すぎる」が84・6%を占め、強いストレスを感じる項目の第1位は「業務の量」でした。
減らしてほしい仕事は「資料や統計作成、報告提出など」が33・2%と最多で、2位の「会議・打ち合わせ」(11・7%)を大きく上回っています。
今谷賢二書記長は「勤務実態はすさまじく、一刻の猶予もないことが改めてわかりました。教職員の命と健康を守り、子どもの教育を充実させるために、負担となる仕事を減らし、教職員定数を抜本的に増やしてほしい」と話しています。