2013年10月17日(木)
首相 “消費税増税さらに”
社会保障「充実」の名で
安倍首相は16日の衆院本会議で、社会保障の「充実」にかんして、「消費税率引き上げによる消費税収の増加に応じて段階的に拡大させていく」とのべ、社会保障「充実」の名でさらなる消費税増税を押し付けていく考えを示しました。民主党の海江田万里代表への答弁。
首相が社会保障「充実」には消費税増税が必要だとの考えを示したのは初めて。今国会提出の社会保障改悪プログラム法案にも同じ考え方を初めて明記しています。しかし、安倍政権は、介護保険から要支援1・2を外すなど社会保障の大改悪を計画しており、「充実」はごまかしです。
首相は、消費税8%による増税分(8兆円)について、「全額社会保障財源化する」と表明したものの、社会保障の「充実」に充てるのは0・5兆円だけで、あとは基礎年金の国庫負担割合の2分の1への引き上げ分3兆円を挙げただけでした。大企業向けの法人税減税に充てる姿勢が浮き彫りとなりました。
首相が「充実」としてあげたのも、株式会社の参入を進める「待機児解消・加速化プラン」など「充実」とは呼べないものでした。