2013年10月16日(水)
「自共対決国会」をたたかい抜こう
暴走政治の矛盾つく攻勢的な論戦を
党議員団総会 志位委員長があいさつ
第185臨時国会が15日、開会しました。7月の参院選後、安倍政権の暴走が開始されるもとで初めて本格論戦が交わされます。会期は12月6日までの53日間。参院選で躍進した日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長が「この国会を『自共対決国会』としてたたかい抜く」とあいさつしました。衆参両院本会議では、安倍晋三首相による所信表明演説が行われました。
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志位氏は冒頭、「日本共産党はこの国会を『自共対決国会』としてたたかい抜く」ときっぱり表明した上で、党国会議員団が果たす役割―(1)安倍政権の暴走と正面から対決する(2)どんな問題でも国民の立場で建設的対案を示す(3)国民との共同を広げて悪政を包囲する―を示しました。「『対決』『対案』『共同』―三つの役割を縦横無尽に発揮し、日本共産党国会議員団ここにありの大奮闘をしていこう」と呼びかけました。
志位氏はこのなかで、現在の情勢をどうとらえるかについてふれ、「この内閣の基盤は極めてもろい。安倍内閣の暴走の具体化の一歩一歩が、国民との間で矛盾を深め、あらゆる分野で噴き出し、早晩、政治の激動的局面が起こることは避けられません」と強調し、いくつかの重要な国政問題で矛盾の焦点を示しました。
消費税増税問題では、増税で景気が悪くなるから「景気対策」を言うが、その中身は大企業へのバラマキが中心であり、「結局、消費税増税の目的は、『社会保障のため』でも『財政再建のため』でもなく、大企業へのバラマキのためという正体が、はなから割れている」と指摘。増税中止に追い込むために全力をあげようと力説しました。
環太平洋連携協定(TPP)問題では、「守るべきものは守る」とした自らの公約を裏切る行動に出たと厳しく批判。憲法問題でも、憲法9条改定と同じ効果をもたらす解釈改憲は許されないと指摘しました。
政府が提出を狙う「秘密保護法案」については「狙いは国民の目と耳、口をふさぎ、『海外で戦争する国』づくりをすすめるところにあります」とのべ、この「暗黒法案」の国会提出に断固反対すると表明。「この企てを必ず阻止し、安倍政権に一大痛打をあびせよう」と強調しました。
志位氏は「暴走政治がはらむ、もろさと矛盾は他のどの問題でもいえることです。情勢がはらむ激動的な特徴をしっかりとつかみ、暴走政治の矛盾の焦点をつく攻勢的な論戦を展開し、意気高くこの国会をたたかい抜こう」と力強く呼びかけました。