2013年10月11日(金)
オスプレイ 重大事故を隠ぺいか
米海兵隊「機体被害なし」と処理
アフガンで発生
米海兵隊は今年、垂直離着陸機MV22オスプレイが最も重大な「クラスA」事故(別項)を2件、起こしたことを明らかにしていますが、これ以外にも「クラスA」に相当する事故が発生していることが分かりました。
元海兵隊大尉で軍事評論家のカールトン・メイヤー氏が本紙に明らかにしました。日米両政府はオスプレイを「海兵隊で最も安全な航空機」だと宣伝していますが、重大事故を隠ぺいし、事故率を少なく見せかけている疑いがもたれています。
メイヤー氏によれば、事故が発生したのはアフガニスタンで、日時やシリアル番号は不明です。着陸した際、機体左側のスポンソン(張り出し)が胴体から外れ、修理不能になりました。スポンソンの前方には燃料タンクがあり、後方には燃料投棄口があります。
しかし、事故は「機体に被害なし」「飛行士の操縦ミス」として処理されたといいます。メイヤー氏は、「同様の事例はアフガンで数多く発生している疑いがある」と指摘しています。
クラスA事故 米海軍・海兵隊の事故区分で、A、B、Cの3段階あります。「損害額200万ドル以上または死者発生」の場合、クラスAに分類されます。今年に入って米国内で6月と8月に発生。昨年4月にアフリカ・モロッコで発生した事故では4人が死傷しました。