2013年10月9日(水)
民家かすめて飛ぶオスプレイ
訓練中止・全機撤去を
宜野座の住民 防衛局に迫る
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米海兵隊MV22オスプレイの着陸帯に近接し、爆音などの被害にさらされている沖縄県宜野座村の城原区(大嶺自孝区長)は8日、沖縄防衛局にオスプレイ訓練の即時中止と全機撤去を迫りました。普天間基地(宜野湾市)へのオスプレイ強行配備から1年、これまでにない激しい離着陸訓練が繰り返されたことに対する抗議で、同区として防衛局への抗議は7回目です。
大嶺区長らは、民家をかすめてオスプレイが飛行する写真や動画を示し、振動を伴う爆音による心理的・生理的不快感や墜落の恐怖と隣り合わせの同区の実態を強調。「再三、抗議しても住宅上空の訓練が繰り返される。このままではいつか精神的にまいって亡くなってしまう区民も出るのではと不安でならない」と訴えました。
着陸帯から約360メートルの自宅でオスプレイ飛来を日記に記録している泉忠信さんによると、9月30日には13回、10月1日に18回、翌2日には5回のオスプレイ離着陸訓練が繰り返されました。
応対した防衛局の松本俊彦次長は「訓練中止と全機撤去を米軍に求めることはできない。飛行ルートの変更、運用改善を求めていく」と従来通りの説明に終始。「日米合意に基づき沖縄の負担軽減を進めていきたい」との回答には、「全く軽減されていない」などの批判が同区側から相次ぎました。
糸数慶子参院議員(無所属)が同席しました。