2013年10月8日(火)
集団的自衛権行使狙う安倍内閣を包囲
九条の会がアピール発表
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「九条の会」呼びかけ人の大江健三郎(作家)、奥平康弘(憲法研究者)、澤地久枝(作家)の3氏は7日、都内で記者会見し、「集団的自衛権行使による『戦争する国』づくりに反対する国民の声を」と題するアピールを発表しました。解釈変更によって集団的自衛権行使を可能にすることを狙う安倍政権を批判し、「草の根からの世論で包囲し、この暴走を阻むための行動にたちあがりましょう」とよびかけています。
アピールでは、安倍首相は、「集団的自衛権行使に関する憲法解釈を転換し、『戦争する国』をめざして暴走を開始している」と指摘。この企てを、国会の発議や国民投票の手続きをへずに閣議決定だけで実現しようとしていることにふれ、「立憲主義を根本からつき崩すものであり、とうてい容認することはできない」と強調しています。
大江氏は、「安倍首相は(改憲を)『歴史的使命』と言うが根拠はない。私たちは7000以上の会があり、その参加者たちがどうしても(9条を)守らなければならないと使命を持っていることの方が確かな事実だ」と語りました。
奥平氏は、平和国家を維持するという国民の運動のなかで、憲法9条が守られてきたと指摘。改憲発議要件を緩和する96条改定への批判が高まるなかで、「なし崩し的に(憲法を)壊していこうという姿が見え始めている」と述べました。
澤地氏は、憲法9条をそのままにして集団的自衛権の行使を認めることは「形容矛盾で、日本語というものがこれほどばかにされたことはかつてない」と述べました。
記者会見では、事務局長の小森陽一氏が11月16日に東京都千代田区の日本教育会館で、全国の草の根「九条の会」の第5回全国交流・討論集会を開くことも発表しました。