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2013年10月7日(月)

きょうの潮流

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 休日の公園。雨上がりの空に、子どもたちの歓声がひびきました。見つめる親の表情も柔らかい。わが子の健やかな成長を願う気持ちがあふれています▼一方で、児童虐待は増えつづけています。昨年度、全国の児童相談所が対応した虐待相談件数は過去最高の約6万7千件。90年代後半から右肩上がりで最近も収まるどころか増すばかり。虐待死もほとんどの年で50人をこえています▼やり場のない怒りや憎しみのはけ口を、子どもにもとめる親。だれよりも愛されたい親から虐げられる子の苦しさ、悲しさ―。それを思うと、やりきれなさでいっぱいになります▼そんな児童虐待をテーマにした曲がいま話題になっています。シンガー・ソングライター、文月(ふみつき)メイさんの「ママ」。今年3月にネットの動画で公開されると反響を呼び、視聴数は現在75万回を突破。今月2日にデビューし、CDも発売されました▼「ぼくのことが邪魔なの? あのゴミ袋と一緒に捨てるの?」。虐待される子どもの心情が静かに伝わる弾き語り。ごめんねママ。どうして、ねえママ、と呼びかける歌声が切ない。ところが、歌詞の内容が過激だからと、有線放送を見送られていたといいます▼現状から目をそらせては病理を深くするだけです。隠された虐待を早く発見して対応するには、学校や地域をはじめ、関係機関のつながりや体制の整備が欠かせません。なによりも子育てしやすい社会をつくりたい。親が子に、子が親に、まっすぐな愛情をそそぐためにも。


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