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2013年10月6日(日)

きょうの潮流

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 東京五輪で金メダルを獲得した日本女子バレーボールチームの主将、中村、旧姓河西(かさい)昌枝さんの訃報が届きました。さびしさとともに、世界が恐れた「東洋の魔女」を思い返しました▼チームとしてのまとまりや強さはもちろん、当時先進的だった技を次々に編み出しました。回転レシーブや時間差攻撃、変化球サーブ。先駆けた技や戦術を駆使し、世界を驚嘆させたのです▼先の世界体操では、17歳の白井健三選手が新技で鮮烈なデビュー。床運動で決めた「後方伸身宙返り4回ひねり」は「シライ」と名付けられ、跳馬でみせた高難度のひねり技も「シライ/キム」と連名で命名されました▼新技開発の歴史をもつ体操ニッポン。復活とともにその伝統がよみがえってきました。かつて、月面宙返り(ムーンサルト)を編み出した塚原光男さんはいいます。個人総合で4連覇を達成した内村航平選手をはじめ、日本の選手たちは基礎がしっかりとできている。だから、新技にも挑めると▼そういえば、東洋の魔女の一員だった宮本恵美子さんも以前、本紙のインタビューで語っていました。「基礎体力づくりや、地味なレシーブ練習を毎日何時間も黙々とやっていた」▼スポーツ界に限ったことではないでしょう。各分野での日本の技術力の高さも、基礎を大事にしてきた熟練した技と力があるから。そこから、独創的な技術も生まれてきます。社会の基盤を固め、いろんな分野で根が伸びる環境をつくっていく―。日本が人類に尽くす道です。


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