2013年10月5日(土)
みずほ銀
暴力団融資オリコ仲介
身内企業 230件2億円すべて
みずほ銀行の岡部俊胤(としつぐ)副頭取は4日の記者会見で、暴力団員ら反社会的勢力に融資していた問題について、約230件、約2億円すべての案件を信販会社・オリエントコーポレーション(オリコ)が仲介していたことを明らかにしました。オリコはみずほフィナンシャルグループが24・6%の株式を保有するグループ会社です。
みずほ銀行は2010年12月に暴力団員への融資が存在することを把握しながら、12年12月に金融庁の立ち入り検査で指摘を受けるまで問題を隠ぺい。同行の経営会議やコンプライアンス(法令順守)会議にもかけず、法令順守の担当役員の段階に問題をとどめていました。9月27日にはこの問題で金融庁から業務改善命令を受けています。
岡部氏は暴力団員への融資を把握していた法令順守の歴代担当役員が少なくとも副頭取、常務各2人ずついたことを明らかにしました。問題把握後2年以上も融資を放置してきたことについては、「担当役員の認識が甘かった」と繰り返しました。暴力団との組織的なつながりについては否定しました。
岡部氏は「(問題の融資に)不良債権が発生しているのは事実」と表明。ただ、「一般の融資と比べ比率が高いとは聞いていない」と述べました。