2013年10月3日(木)
“99%が困っちゃう” 社会保障削減と消費税増税反対
首相官邸前アクション
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「このまますすむと99%が困っちゃう」―。貧困問題に取り組む人たちでつくる「困っちゃう人々の会」は2日、安倍晋三首相が消費税増税を表明した中、首相官邸前で、消費税増税と社会保障削減の反対を訴える「スタンディングアクション」を行いました。今回で22回目です。
森川清弁護士は、安倍政権が消費税増税分を大型公共事業や大企業の復興税減税に当てるとしたことに対し、社会保障名目が破綻していると批判。「みんなでおかしいことに対し声を上げていくことが大事だ」と訴えました。また、安倍政権が臨時国会に提出しようとしている生活困窮者自立支援法案について「生活保護を受けさせないものだ」と述べました。
自立生活サポートセンター・もやいの稲葉剛代表理事は、デフレを理由に生活保護基準や年金など社会保障費は削減する一方、物価は上がり、さらに消費税が増税されれば「年金生活者や生活保護利用者はトリプルパンチだ」と強調。「それぞれの立場で困っていることを訴えながら、消費税増税、社会保障切り捨ての『一体改革』に反対の声を上げよう」と呼びかけました。
「消費税が3%から5%に上がったときに不況に陥った反省がない」と憤るのは、群馬県高崎市の男性(22)です。「いまは学生で自宅にいるからいいけれど、これから困ることがあるかもしれない」と初参加の思いを語りました。
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と吉良よし子参院議員が参加しました。