2013年9月27日(金)
“海汚さない”が前提
汚染水集中審議 神山議員が指摘
福島県議会
|
福島県議会は9月定例会開会2日目の25日、政府各省庁担当者を迎えて東京電力福島第1原発事故に関する全員協議会を開き、放射能汚染水問題などを集中審議しました。
政府から経産省、文科省、原子力規制庁、復興庁の担当者が出席し、県議会の全会派が質問しました。日本共産党の神山悦子、阿部裕美子両県議が質問しました。
神山県議が「汚染水問題の大前提は、放射能で海を汚さないこと」とのべたのにたいし、規制庁審議官は「海に限らず放射性物質を放出させないことはきわめて大事」などと答弁。しかし、原子力規制委員長の「汚染水を流すのはやむをえない」という発言については「規制基準以下の汚染水はいつまでもためて置けるかどうかという問題提起」と容認し、矛盾する答弁をしました。
神山県議はまた、安倍首相が「完全にブロックされている」という0・3平方キロメートルの港湾内と外洋で、水が毎日50%ずつ入れ替わっていることを指摘しました。政府担当者は、安倍首相発言は「影響はブロックされている」としたものだとし、50%の入れ替えと放射能汚染の影響については否定しないという詭弁(きべん)を繰り返しました。
神山県議の問いに、福島第1原発に常駐する現地事務所の国の体制は14人と答弁。神山県議は、そのうち8人が併任であり、極めて少ないと指摘。国は、再稼働に向けている80人体制を中止して、福島原発の汚染水対策に全力を集中すべきだと求めました。