2013年9月27日(金)
年金者組合 全国で不服審査請求へ
年金切り下げに抗議
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全日本年金者組合は26日、東京都内で記者会見し、10月からの年金切り下げに抗議して全国いっせいに行政不服審査請求をおこなう、と発表しました。
政府は9月3日、年金支給額を10月分から1%引き下げる政令を閣議決定しました。この引き下げは、昨年11月に「物価スライド特例分」の解消を口実に、3段階で2・5%の年金削減を決めたその最初の1%にあたります。
こうした動きに抗議して、削減された年金の支給通知が12月に届くのを機に、全国いっせいに行政不服審査請求をおこなうもの。不服審査請求に先駆けて、10月1日には厚生労働省前や首相官邸前で抗議行動を実施し、同18日には全国で年金者一揆を繰り広げます。
全日本年金者組合の冨田浩康委員長は会見で、「低年金者も含めた今回の切り下げは、高齢者の生活実態をまったく無視しているとしかいえない。現役世代の負担を下げるためにというが、年金引き下げはこうした世代の老後をも直撃するものだ」と強く批判。「11万人の組合員が総力をあげて、3000万高齢者の暮らしと命を守るためにも、現役世代の老後を守るためにも、年金切り下げの撤回を求める、という強い意思を示したい」と語りました。