2013年9月26日(木)
ベトナム 花咲く農村
志位氏視察 菊など生産 失業ゼロ
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ベトナムを訪問中の日本共産党の志位和夫委員長は24日、ハノイ市郊外トゥーリエム県タイトゥ村を訪れ、生花の生産で発展するベトナムの農村の実情を視察しました。
首都中心部から10キロほど。大通りから脇道に入り、都市からにわかに農村風景となったタイトゥ村人民委員会で、村の幹部や生花の生産者たちが志位委員長と日本共産党代表団を出迎えました。
「シンチャオ、カックバン(こんにちは、みなさん)」。村幹部と村民数十人が集まった“歓迎集会”で志位委員長はベトナム語で自己紹介。ベトナム語への期待感が高まるなか「ベトナム語はここまでです」と言うと、どっと笑いが起きました。志位委員長は「ドイモイ(刷新)のもとでの農業と農村の発展を見聞したいとお伺いしました」とあいさつしました。
村長のレー・バン・ビエットさんが村の発展について報告。1ヘクタールあたり日本円で1500万円の生産を上げるユリをはじめ、キク、バラ、カーネーションの生産で村は失業者がゼロになり、貧困家庭の比率も作物転換をはじめた1995年の15%から現在2%にまで減少していること、市や県、農業開発銀行から多くの資金が融資・投下されていること、後継問題がないことなどが淡々と語られ、代表団を驚かせました。
黄色、白、紫とさまざまな色に花開いたキクの畑を視察。副県長のグエン・ティ・フエさんが「日本の人々とベトナム国民は本当によく心が通じ合います。農業のいっそうの発展のため日本と協力したい」と志位委員長の手をずっと握って語りました。村ではちょうど多数の大学生が課外授業をしており、活気ある農村の風景が視察後代表団で話題となりました。
(ハノイ=井上歩 写真も)