2013年9月23日(月)
被災地と歩もう
きょうされん大会閉会
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全国の小規模作業所などでつくる「きょうされん」(西村直理事長)の36回全国大会(福島県郡山市)は22日、障害のある人もない人も分け隔てのない社会にするために「被災地とともに歩む」とした大会アピールを採択して閉会しました。
障害者と原発問題をテーマにしたシンポジウムでは、コーディネーターの西村理事長が「原発事故が、日本の障害者の現状を明らかにした」と指摘しました。
震災直後から福島県内の障害者を支援してきた「JDF被災地障がい者支援センターふくしま」の和田庄司元事務局長は、事故後、地域とのつながりを持ちながら暮らそうとしてきた障害者の生活が一変したと強調。福島県浪江町から避難先の二本松市で2011年8月から再開した「アクセスホームさくら」の渋谷久美子さんは「一歩ずつ前に進みたい」と述べました。
「福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク」の共同代表、河ア健一郎弁護士は、子ども・被災者支援法の基本方針の早期策定には、原発推進政策をとってきた国の社会的責任を認めさせなければならないと話しました。福島原発事故告訴団の武藤類子代表は「原発そのものが差別を生む」と批判しました。
「被災地の生きるを考える」をテーマに開かれた4分科会。住まいの分科会では、福島、宮城、岩手3県の代表が、障害者の安心できる住まいが失われた中での生活の再建に向けた取り組みについて発言し、制度の充実を強調しました。