「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年9月21日(土)

きょう 25年ぶり州議会選

スリランカ北部州

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ニューデリー=安川崇】スリランカの北部州で21日、25年ぶりの州議会選挙が実施されます。2009年に終結した政府軍と少数派タミル人分離主義武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)の内戦の中心となった地域。野党で自治権の拡大などを求めるタミル人政党の勝利が有力視されています。

 有権者は71万4000人。うち9割以上がタミル人です。タミル人野党のタミル国民連合(TNA)や、ラジャパクサ大統領が率いる与党連合・統一国民自由連合(UPFA)などが議席を争います。

 同国では多数派シンハラ人中心の政権運営などに反発したタミル人の一部が1980年代から、分離国家の樹立を目指して武装闘争を続けました。

 内戦中の87年には、インドの関与の下で成立した第13次憲法改正に基づき、各州に議会が設置されました。しかし長くLTTEの支配下にあった北部州では、選挙が実施されてきませんでした。

 今回選挙でTNAは、「不当に扱われてきたタミル人住民の課題解決のための、州議会への権限移譲の全面実施」(TNA国会議員)が重要だと強調。一方与党UPFAは、内戦終結後に推進してきた州内の道路、港湾などのインフラ整備の実績を前面に出して支持を訴えています。

 同国の政策研究団体、代替政策センター(CPA)が13日に公表した世論調査によると、有権者の34%がTNAの勝利を予想。UPFAが勝つと予想したのは21%でした。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって