2013年9月21日(土)
きょうの潮流
身の回りのさまざまな商品についているベルマーク。日頃から切り取って集めていますが、小学校のＰＴＡでベルマークの集計作業に参加して、その大変さを初めて知りました▼ベルマークは食品や文具など２０００種以上の商品についています。集計作業では、各家庭から集まった大量のベルマークを企業ごとに仕分けし、点数を数えていきます▼根気のいる作業ですが、５０人ほどの母親が集まれば、黙々と…となるわけがなく、手を動かしながらも話が弾みます。普段は会う機会がない人とも話ができて、良いコミュニケーションの場となりました▼集計したベルマークは１点＝１円に換算され、必要な備品が購入できます。加えて購入金額の１０％がベルマーク教育助成財団に寄付され、被災地やへき地、海外などの教育援助活動にも使われているそうです▼９月からは東日本大震災で被災した東北の学校への支援を目的に「ウェブベルマーク運動」が始まりました。インターネットで対象企業の商品を購入すると購入額に応じて支援金が集まる新たな取り組みです▼「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」。そんな願いをこめて、１９６０年に始まったベルマーク運動。２０１２年度は、全国で約５億１０００万点集まりました。学校設備の充実や被災地の復興支援は国が責任をもって実施するように求めていくとともに、一人ひとりのささやかな活動が、子どもたちの大きな笑顔につながってほしいと思います。
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