2013年9月16日(月)
「原発 もう動かすな」
大飯の地元 福井で集会
国内で唯一稼働していた関西電力大飯原発4号機が定期検査に入り稼働する原発がなくなる15日、全国各地で「原発ゼロ」「再稼働反対」の行動が取り組まれました。大飯原発がある福井県では、福井市中央公園で「もう動かすな原発! 福井集会」(同実行委員会主催)が開かれ、800人(主催者発表)が参加しました。
稼働ゼロの日 全国で行動
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実行委員長の中嶌哲演(なかじまてつえん)・明通寺住職は「今こそ、『もう動かすな原発』『さようなら原発』の目的のもとに、手をとりあい、大きくつながりあいましょう」と呼びかけました。
日本人初の宇宙飛行士の秋山豊寛(とよひろ)氏、作家の広瀬隆氏、日本共産党の井上哲士参院議員らが発言しました。
秋山氏は、福島で17年間営んでいた農場が原発事故で続けられなくなったと語り、「今日ここに集まり声をあげる皆さんの輪を広げましょう。再稼働阻止の決意を固めましょう」と訴えました。井上氏は「今夜すべての原発が稼働停止します。とめたまま、すべての原発を廃炉にして原発ゼロを実現しましょう」とのべました。
韓国環境運動連合の金恵貞(キムヘジョン)代表は「放射能汚染に国境はありません。韓国の市民も、皆さんの再稼働反対の運動を強く応援しています」と話しました。
台風の影響で雨が降るなか、県外からも多数参加。「放射能汚染水がコントロールされているという首相の発言は許せない」などの訴えに「そうだ!」の声や拍手が起こりました。
集会後、「もう動かすな原発」「自然エネルギーへ転換を」などと書いたプラカードや横断幕を掲げて市内をパレードしました。
5歳の娘と参加した福井市の女性(34)は「福島原発事故の汚染水が海にも漏れ出して、子どもの将来がどうなるのか不安です。地震の国で原発稼働はありえません。子どものためにも、再稼働は反対です」と語りました。
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