2013年9月11日(水)
「はだしのゲン」閲覧制限
松江市教委 責任認める
党市議質問に
松江市の清水伸夫教育長は9日、広島原爆被害を描いた漫画「はだしのゲン」閲覧制限について、「校長会への要請の方法や広く意見を求めなかった点など手続きについて認識の甘さや問題があったことは否定できない」と市教委の責任を認めました。日本共産党の吉儀敬子市議の市議会代表質問に答えました。
同問題では電話やメールで市教委に3529件の意見が寄せられ、60%が反対、抗議申し入れは35件にのぼりました。インターネットでも反対署名運動が広がりました。
吉儀市議は「市教委が閉架を決めた背景に何があったのか。なぜ、議会に説明がなかったのか」と追及。図書館は「権力の介入・社会的圧力に左右されない」とうたった「図書館の自由に関する宣言」にもふれ「残酷だから見せないとの理由を振りかざした権力の介入だ」とただしました。
清水教育長は、「一部に過激な表現があり、教育上配慮する措置をとった。介入には当たらないが、教育委員会議や議会に報告すべきだった」などとのべ、今後、校長会と連携強化を図ると述べました。
吉儀市議は「現場に寄り添う教育をどう進めていくか考えるべきだ」と指摘しました。