2013年9月1日(日)
生活保護大改悪
不服審査請求広げ反撃
社保協・全生連が集会
各地の経験を交流
生活保護の基準大幅引き下げ強行や、前国会で廃案となった法案の再提出がねらわれる史上最悪の攻撃に対して、不服審査請求運動など広がる反撃のたたかいを交流する集会が31日、東京都内で開かれました。主催は中央社会保障推進協議会(中央社保協)と全国生活と健康を守る会連合会(全生連)。
北海道生活と健康を守る会連合会は昨年から審査請求運動をしています。三浦誠一会長は、札幌市で猛吹雪のなか700人で集会デモをした活動などを報告。審査請求の参加者が千人をこえる運動の勢いに確信をもった声で、「9月のいっせい提出では、世間をあっといわせます」とのべました。
広島県では「福祉事務所の担当者に知られたら怖い」といってためらう声もあるなか、30日に288人が審査請求をしました。広島県生活と健康を守る会連合会の佐々木路(みち)生(お)事務局次長は「新聞・テレビに大きく報道されました。第2次の請求も準備中です。生活保護だけでなく、これに続く社会保障の総改悪を阻止する運動にしたい」と力強く宣言。
吉永純花園大学教授は「生活保護は憲法に保障された権利です。たたかってこそ内実化します。それは朝日訴訟以来の運動が示しています。当事者がこんなに多数たちあがった今回の運動は、生活保護史上初のこと。前例のない構えでやりましょう」と激励しました。