「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年8月31日(土)

緊縮策に違憲判断

ポルトガル 公務員削減法案

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【パリ=浅田信幸】ポルトガルの憲法裁判所は29日、政府が緊縮策の一環として成立を目指している公務員削減法案を「雇用の安定保証」に反するとして「違憲」との判断を示しました。リベイロ憲法裁長官が記者会見で明らかにしました。

 削減法案は、公務員の「再教育」計画と称して一定数の公務員を1年間、研修に就かせ、その間給与を最初の半年は63%、次の半年は50%とし、1年後に新たな配転先が決まらなければ解雇するというもの。これにより2015年末までに公務員3万人を削減し、約9億ユーロ(約1150億円)の予算を節約する計画です。

 債務危機に陥った同国は、財政再建に向けた緊縮策の実行と引き替えに、欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3者から11年に780億ユーロの救援融資を受けました。現在やや持ち直したものの経済は停滞し、失業率は過去最高の18%に達しています。

 国民から厳しい批判を受けている緊縮策への違憲判断は今年4月にも出されており、7月には政策の推進者だった財務相が辞任。政府の存続が危ぶまれる事態となっていました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって