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2013年8月29日(木)

きょうの潮流

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 物事の程度や段階を表す語に「ほど」があります。身のほどをわきまえる、酒もほどほどに、という具合に。何事にも「ほど」はありますが、この人たちはほどが過ぎてしまいました▼アイスケースや冷蔵庫の中に入る。ハンバーガーのパンを床に敷き、その上に寝そべる。冷凍のソーセージを口にくわえる。ピザの生地を顔にはりつける。お好み焼き店でソースとマヨネーズの容器の出し口を鼻に突っ込む―▼いずれもコンビニや飲食店で従業員や客が、自分がやったことを写真にとり、インターネットに投稿していました。こんな非常識な行為が先月から頻発しています。はじめは悪ふざけだったのでしょう。しかし、ほどがあります▼衛生面の問題から商品の総入れ替えや消毒に追われ、なかには閉店に追い込まれたところも。投稿者は解雇や退学処分を下され、店側から損害賠償を検討されている従業員もいます。大事になってから影響の大きさに気づいても遅すぎます▼ネットにのせることで問題がエスカレートする場合もあります。中高生らの「ネットいじめ」もそのひとつ。面と向かって傷つけるのではなく、ネット上で悪意のこもった言葉をぶつける。閉ざされた世界でのいじめは周りの目もなく、発覚しにくい▼他人や社会と容易につながるネット世界。ですが、外に向かって発した自分の言葉や行為が、とんでもない事態を引き起こすこともあります。ほどあいを心がけ、相手を思いやる気持ちは、この世界でも欠かせません。


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