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2013年8月28日(水)

局地的豪雨 昨年の2.7倍

積乱雲変化に注意

東京は6・4倍

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 突発的で局地的大雨や雷をもたらす“ゲリラ豪雨”の今年の発生回数が、全国で昨年の2・7倍(724回)、とくに東京は6・4倍(77回)に上ることが、27日までに民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)のまとめで分かりました。


 調査期間は7月23日〜8月15日まで。関東南部でも昨年比4・5倍に増加。「7月末は太平洋高気圧の勢力が弱まったことにより、西〜東日本の太平洋側でゲリラ豪雨が発生しやすくなった」と分析しています。

 東京都では7月23日、目黒川が氾濫危険水位を超過、同27日は隅田川花火大会が中止、8月12日は練馬区などで局地的な豪雨が発生しました。

 7月23日午後、東京都で局地的に雷を伴った猛烈な雨が降りました。目黒区、世田谷区付近では、16時30分までの1時間に約100ミリの猛烈な雨となりました。

 15年前に世田谷区三軒茶屋に引っ越してきた男性(69)は「雨粒が跳ね上がるほど激しかった。ここはくぼ地なのでよく水害に遭う。下水道管を太くし、上流の公園に遊水地を作ったが、もたなかった。道路は冠水し川の状態だった。マンホールも上がっていた。メジャーで測ったら水位は40〜45センチあった」といいます。

 男性の家から道路を挟んだ西側の家では、下り勾配の駐車場から玄関に水が入ってきました。この家の女性は「床上浸水しそうで『もうだめだ』と思った」と話します。「雨の降り方がやばかったし、水が入ってくる時は、一気で“さぁー”と来る。土のうも間に合わない。犬とともに『どうしよう』とうろたえていた」と語ります。

 また、「ウェザーニューズ」が行った全国約2万人から寄せられた局地的豪雨についての意識調査では、体験回数は、全国平均2・2回(1人当たり)、最も多いのは栃木県で4・2回でした。全国で3人に1人が「身の危険を感じたことがある」と回答。その一方で、事前に備えている人はわずか14%でした。

身を守るには

 気象庁予報課の話 積乱雲(雷雲)は突然わき出す。朝、晴れていても午後、雷雨、夕立になり、極端に激しくなる。身を守るには(1)朝の気象情報で「大気の状態が不安定」という予報に注意(2)雷警報に注意(3)外での活動は空の様子、積乱雲が近づいていないか変化に気をつけること。▽雷がごろごろなったら10キロ以内に積乱雲がわいてきている▽真っ黒なぶきみな雲になる▽冷たい風がヒューと吹いてくる―などの変化があれば、地下街など低い場所や川などからすぐに避難すること。雷が落ちやすい木の下から離れることが大事。また、積乱雲の動きはスマートフォン(多機能携帯電話)などで「レーダー画像」をみることができるので活用してほしい。


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