2013年8月26日(月)
5品目守る 明言せず
TPPめぐり甘利担当相
NHK「日曜討論」
甘利明経済再生担当相は25日放送のNHK「日曜討論」で、環太平洋連携協定(TPP)閣僚会合(ブルネイ)での各国との交渉状況について語りました。自民党が関税撤廃の例外とするよう求めているコメなど重要5品目の扱いについて、「できる限りのことはしていく」と述べるだけで、「例外」として守り抜くことを明言しませんでした。
番組では司会の島田敏男氏が、重要5品目について「関税撤廃の例外となる聖域が確保されないと判断した場合は(TPPからの)脱退も辞さない」と自民党が決議していることをあげ、「至難の業(わざ)だと思う」「5項目は守れるのか」と質問しました。
甘利氏は「5項目に関する党の決議なり公約は、しっかり全閣僚、交渉官が認識しながらやっていく。重く受け止めて、できる限りのことをしていこうというまでです」と述べるにとどまりました。
また、「各国にセンシティビティー(重要品目)があり、交渉の中でどこまで間合いが詰めれるかというのを作業していくもの」と表明。閣僚会合では、高いレベルの自由化率をめざすことを日本も理解して一緒に歩調を合わせていくが各国に事情があることを話した、と述べるだけで、5品目を関税撤廃の例外とする日本の要求は、例外品目を絞り込んでいく今後の丁々発止のやりとりの中で主張するとの考え方を示しました。
甘利氏はまた、TPP交渉における日本の役割について、アメリカ以外の国は「アメリカは勝手」との思いがあるとし、「(アメリカと他の国の)仲介役を日本がやってくれると期待されている」などと語りました。