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2013年8月25日(日)

民主・全国幹事長会議

対決軸を示せず「党再生」

原発・集団的自衛権 先送り

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 民主党は22日、全国幹事長・選挙責任者会議を開き、約3時間にわたり参院選敗北の総括や「党改革」について議論しました。冒頭、海江田万里代表は「安倍政権の暴走に対して歯止めをかけられるのは民主党しかない」などと訴えましたが、出席者からは逆に「安倍政権に対する対決軸を示せなかったのが敗因だ」と指摘され、前途の険しさが浮かび上がりました。

ゴタゴタやめて

 海江田代表は、「暮らしを守る研究会」の設置や、参院選結果を受けての一部人事入れ替えを含む党本部新体制の発足(9月初旬)など、2015年春のいっせい地方選挙に向けた「党再生」「党改革」の方策を提起しました。一方、出席者からは「もう(党内の)ゴタゴタはやめてほしい。心を一つにして、党として国民のために行動するところをしっかり見せて信頼を回復すべきじゃないか」などの意見が続出。大畠章宏幹事長は会議後の記者会見で、「最終的には“がんばろう三唱”で心を一つにすることができた」と党の結束を強調しました。

 ところが、信頼回復に向けて“国民の暮らしを守る”ために何をするのか、自民党の暴走の何をどう止めるのかという肝心な政策が同会議で議論された形跡がありません。

 海江田代表は、消費税増税・社会保障改悪の「一体改革」や環太平洋連携協定(TPP)、原発などのエネルギー問題、集団的自衛権など今後焦点となる政策については、「10月中旬に予定されている臨時国会と来年初頭の通常国会までの2段階で党内の徹底した議論を通じて考え方を明確にする」と述べ、課題の先送りを決め込みました。

結束を取り繕う

 会議では代表選挙を求める声も上がりました。海江田代表は「やらなければならないことがあるからやらせてほしい」と拒否。結局、“拍手”で代表続投が了承されたとしています。

 安倍自公政権との「対決軸」を示すどころか、消費税増税などで公約を裏切ったことへの反省もなく、集団的自衛権行使のための解釈改憲の動きを阻止することなど国民を守る姿勢さえ示せず、とりあえず結束を取り繕っただけの今回の会議からは、「再生」「改革」の展望はみえてきません。(林信誠)


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