2013年8月24日(土)
薄氏、収賄を全面否認
中国人民法院 党審査の供述から一転
【済南(中国山東省)=小林拓也】同地の中級人民法院(地裁)で開かれている中国の薄熙来(はくきらい)元重慶市共産党委員会書記・元党政治局員(64)に対する公判は23日、2日目の審理に入りました。薄被告は収賄、横領、権力乱用の罪に問われていますが、公判では収賄について全面否認しました。
中国に薄氏の支持者は多くいるとみられており、薄氏が検察と全面対決する姿勢を示していることは、中国の党・政府指導部にとって打撃となる可能性もあります。
検察側は、薄氏が大連市共産党委書記時代などに深?市の土地開発や自動車の輸入割り当てなどで計2179万元(約3億5227万円)の賄賂を受け取ったと指摘。大連実徳集団の理事長を証人に呼び、薄氏の妻をビデオで証言させるなどして追及しましたが、薄氏は「まったく事実ではない」などと否認しました。
また薄被告は、横領について党中央規律検査委員会の審査の際に事実を認めていましたが、「当時、私は事情の経緯を全く知らず、頭の中が真っ白になっていた」と否定しました。
23日の法院周辺は厳重な警備態勢が取られ、大きな混乱はありませんでした。