2013年8月24日(土)
きょうの潮流
家族で郊外のキャンプ場へ行ってきました。1泊2日。緑あふれる中でバーベキュー。夜も、暑くて寝苦しい都会と違い涼しい。聞こえてくるのは川のせせらぎ。まるで別天地です。いい気分転換になりました▼安倍首相も12日間の夏休みが終わりました。「公務に全力投球していきたい」そうです。「全力投球」の課題の一つは、集団的自衛権の行使に向け作業を加速させることでしょう▼すでに内閣法制局長官に行使容認派の前駐仏大使を起用。検討を進める有識者懇談会の座長代理は、その行使を全面容認する意向を表明。早ければ11月後半にも報告書をまとめるとも。解釈改憲に向け、一瀉千里(いっしゃせんり)に突き進む構えです▼この問題で元外務省国際情報局長の孫崎享(うける)さんが「赤旗」日曜版(25日号)に登場しています。強調するのは、安倍政権がすえた内閣法制局長官が国際法の専門家であっても、憲法など国内法の専門家ではないということ。「そんな人でも持って来なければ、憲法解釈を変えるという専門家はいないということです」。解釈改憲路線のもろさを指摘します▼そういえば、安倍首相のもともとの狙いは9条改憲でした。しかし国民の支持は得られず、改憲手続きの緩和を狙い、96条改定を画策。ところが、ここでも「邪道」などと9条改憲派を含めて批判が噴出。そんな中で今回の動きが浮上してきました▼集団的自衛権行使の狙いは、米軍とともに戦争できる国づくり。この企てを食い止めるため、「全力投球」のときです。