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2013年8月21日(水)

実教出版の日本史教科書排除

神奈川 県教委が不当性認めず

「県民の会」が抗議文

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(写真)県教委の具志堅委員長(右端)に抗議文を手渡す傍聴者ら=20日、神奈川県教育委員会

 神奈川県教育委員会(具志堅幸司委員長)は20日、臨時会を開き、来年度から公立高校で使用する教科書を採択しました。県教委が実質的に実教出版の日本史AとBを排除させた28校については再考後、新たに申請した教科書を採択しました。

 県教委は、両教科書の「日の丸掲揚・君が代斉唱」についての記載が「県の指導と相いれない」として問題視し、両教科書を申請した学校長らに再考を要求。該当校全てが変更して再申請しました。

 審議で各委員は、決定した教科書を国へ報告する期限の9月17日目前に教科書が不採択となれば、学校現場に混乱をもたらすと述べ「(行為は)適切である」と判断。「再考結果も学校の希望であり、学校の使用希望を尊重する」と強弁しました。

 関連して提出された請願では、担当教員がそろわないまま教科書が変更されたとの教職員の証言もありましたが、県教委は「全ての学校で関係教職員と協議した」と報告しました。

 委員会では、問題にかかわって、県教委の不当性を指摘し再考前の申請に従って公正な採択を行うことなどを求める請願9件が審議されましたが、不採択となりました。

 抗議文を提出した「公正な教科書採択を求める県民の会」の岡本清弘代表は、採択後の会見で、不当性を認めなかった県教委に対して「非常に失望した」と述べました。


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