2013年8月19日(月)
いわて復興一揆運動提起
要求実現10万署名へ
県民会議が総会
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東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議は17日、被災地の宮古市で第3回総会を開きました。
開会あいさつで長門孝則氏(復興宮古・下閉伊=しもへい=住民会議準備会、無所属市議)は、「震災から3回目の夏は猛暑で、被災者は仮設住宅でのきびしい生活を余儀なくされている」と住宅再建の緊急性を訴えました。
120人の参加者を前に宮古市の被災者4人が発言。小林昭榮氏(田老町漁協組合長)は、養殖ワカメの生産を再開したが、漁業施設の復旧が急がれていると強調。TPP交渉参加は生業(なりわい)再建の努力をだいなしにするものだと、警鐘を鳴らしました。
舘洞實氏(鍬ケ崎児童遊園仮設住宅自治会長)は「一日も早く家を建てられる場所を教えてもらえば、元気が出る。先が見えないと地域から人がいなくなってしまう」と胸の内を明かしました。
これに先立ち、佐藤日出美(ひでみ)氏(宮古市産業振興部長)が、「被災地における事業所再生と雇用対策について」と題して講演しました。
総会では鈴木露通事務局長が、「いわて復興一揆(いっき)」と銘打った、被災者本位の復興を進める運動を提起。▽住宅再建の支援金の500万円への増額▽医療費や介護利用料への国の財政支援の復活▽企業や事業者にたいする支援策の拡充▽JR大船渡線、山田線の鉄路での早期復旧―の実現を掲げました。そのために県内10万人から署名を集め、11月2〜5日の4日間で被災地を対象にした「一揆行進」に取り組むことを呼びかけました。