2013年8月19日(月)
教科書「排除」撤回を
神奈川で県民集会開く
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神奈川県教育委員会が高校の教科書採択で実教出版を不当に排除した問題で、「公正な教科書採択を求める県民の会」と「学校に『思想・良心の自由』を実現する会」は17日、横浜市内で2回目の県民集会を開きました。
「実現する会」の大和田章雄共同代表は、県教委の行為は「教育基本法が禁じる不当な支配そのもので、断じて許されない」と批判。憲法・教育基本法の理念にもとづき変更撤回を求める運動を強めることを提起し、教科書を採択する可能性がある20日の会議の傍聴を呼びかけました。
会場からは、該当校の教員らが発言。一方的・強権的に教科書が変更されたことへの憤りが語られました。
私立高の元日本史教員は、在職時、各社版を読み比べて「生徒にわかりやすい」との理由で実教出版を選んだと説明。「選んだ教科書が使われることが続かなければいけない。(県教委の行為は)許せないし、最初に選んだ教科書にぜひ戻してもらいたい」と訴えました。
神奈川県教委の高校日本史教科書採択不当介入問題 県教委は、「日の丸掲揚・君が代斉唱」について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記載した実教出版の高校日本史AとBの両教科書は、県の考えと合わないとして、使用を申請していた28校に非公開の場で「外部団体からの圧力があるかもしれない」などとして再考を要求。該当28校の校長らは、教員への依頼や独断で、実教出版以外の教科書に変更しました。