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2013年8月18日(日)

子を真ん中に親と共同

教育のつどい分科会 滋賀の教師が報告

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(写真)分科会「学校づくりへの子どもの参加・父母・教職員・地域の共同」で発言に聞き入る参加者=17日、名古屋市千種区

 名古屋市で開かれている「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2013」は17日、各分科会での討論が始まりました。

 「学校づくりへの子どもの参加、父母・教職員・地域の共同」の分科会で、滋賀県の小学校教師、石垣雅也さんと新任2年目の中学校教師は「『子ども参加、父母共同の学校』づくりへのチャレンジ」の報告をしました。

 石垣さんは、昨年の大津市での「いじめ自殺」事件後、いじめという問題とどう向き合うのか、考え続けました。そこで試みたのが、いじめをとりあげた新聞記事を子どもたちに読ませ、自分の思いを書かせることでした。匿名ですべてを学級通信にとりあげ、学級のみんながどんな思いをもっているか交流し、親にも知らせました。

 その実践を滋賀県の青年教師たちの集まりで話すと、「私もやってみたい」と声がかかりました。

 新任2年目の中学校教師は、石垣さんの実践を発展させて週1回のプチ作文を続けました。全員の作文を通信にとりあげ、全部にコメントを返します。なかなか書くことに向き合えなかった生徒が驚くような変化をみせました。「ふだん、授業中落ち着きのない生徒も、作文を読む瞬間、クラスの輪の中心になる」とのべました。

 石垣さんたちは、学級通信や保護者会を通じて子どもの話をすることで、親とのつながりもできました。教育条件拡充の署名集めでもそのつながりが力を発揮し、「先生もクラスの人数が多くて大変ですね」といわれるなど、共同が広がっています。


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