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2013年8月17日(土)

軽度外傷性脳損傷

労災認定で政府答弁書

塩川議員に

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写真

(写真)塩川鉄也議員

 政府は13日、日本共産党の塩川鉄也衆院議員が提出した「軽度外傷性脳損傷(MTBI)の救済促進に関する質問主意書」に対する答弁書を出しました。

 MTBIは、交通事故や高所からの転落などにより脳に加わった衝撃で神経線維が損傷して起こります。主な症状は手足の運動障害と知覚障害、排せつ障害、脳神経のまひ、高次脳機能障害など。MTBIは画像診断が難しいことからこれまで労災認定の等級で一律にもっとも低い「14級」とされてきました。

 これについて厚生労働省は、この間のWHOの勧告や同省の研究事業のとりまとめをふまえ、6月に「画像所見が認められない高次脳機能障害を含む事案については本省で個別に判断する」との通知を出しています。本省協議によって丁寧にMTBI事案を検討することは患者の救済につながるものです。

 主意書はこの通知を踏まえ、(1)本省協議にあたっては他覚的・体系的な神経学的検査方法を導入し、専門家の意見をよく聞いて、働くことのできない患者に労災の障害年金を支給できるようにすること(2)国家公務員、地方公務員についても、画像に写らなくても14級を超えることがあることを明示し、通知を出すなど趣旨の周知徹底を行うことを求めています。

 答弁書は、(1)について、「報告された事案ごとに必要な見識を有する医学専門家の意見を踏まえ、因果関係の有無及び後遺障害の程度を判断する」と回答。(2)に対しては人事院として6月の通知をふまえ労災と同様「事案ごとに判断することとなる旨実施機関(各府省)に対し周知してまいりたい」と表明しています。また、地方公務員についても労働者や国家公務員の制度との均衡を図り対応すると回答しています。


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