「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年8月16日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 終戦の後、日本人の平均寿命は男女とも50歳代でした。1950年に女性が初めて60歳をこえましたが、日本は先進国中で最下位。それが昨年は、女性が86・41歳で世界一、男性も79・94歳で過去最高を記録しました▼戦後の寿命の伸びは、平和の尊さとともに、命を慈しんできた日本人の生き方の表れでもあるでしょう。長寿社会になったいま健康への関心はつよい。ちまたには体にかんする本や食品があふれています▼来月90歳をむかえる国際政治学者の畑田重夫さんが本を出版しました。題名は『畑田重夫の卒寿の健康力』。幼少から体が弱く、軍隊でうけた持病の手術も失敗し、その後遺症に苦しめられた若い日々。それがニンニク療法によって劇的に改善していきます▼禁煙・節酒や規則正しい生活をはじめ、健康によいと思われることは何でもやり、よくないことは絶対にやらない。徹底した自己管理を貫きます▼その健康法から学ぶ点は多い。しかし本人は、この本は人生論だといいます。なぜ、そこまで健康にこだわるのか。畑田さんは学徒出陣の同期の仲間をすべて戦争で失いました。ひとり生き残った自分はいかに生きるか。人生の大きなテーマになりました▼憲法を守り生かし、日本の平和、民主主義、社会進歩に貢献するために、一分一秒でも元気に長生きしたいという畑田さん。先日お会いしたときも、あの穏やかな笑顔から信念が伝わってきました。「健康と生命に勝る大義なし」。全力で懸命に生きる姿を見習いたい。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって