2013年8月16日(金)
侵略戦争肯定の立場に自らの身をおくもの
――靖国神社への閣僚の参拝と、首相の「玉串料」奉納について
日本共産党幹部会委員長 志位和夫
|
一、終戦記念日にあたる15日、安倍内閣の閣僚3名が靖国神社を参拝し、安倍首相は「玉串料」の奉納を行った。
靖国神社は、過去の日本の侵略戦争を、「自存自衛の戦争、アジア解放の正しいたたかい」と丸ごと美化・宣伝することを、その存在理由とする特殊な施設である。首相と3閣僚の行動は、侵略戦争を肯定する立場に自らの身をおくものであり、絶対に許されるものではない。
一、今回の事態は、偶然のものではない。その根底には、首相の「村山談話」見直し発言、麻生副総理のナチズム肯定発言など、過去のファシズムや侵略戦争を肯定する、安倍政権の歴史逆行の立場がある。
第2次世界大戦後の国際秩序は、過去の日本・ドイツ・イタリアによるファシズムと侵略戦争を断罪し、二度と繰り返してはならないことを共通の土台にしている。この土台を覆そうというものは、国際政治に参加する資格はないということを、きびしく指摘しておきたい。