2013年8月13日(火)
「何のための増税か」
小池氏が批判 「高速道路にも」
フジ系番組
日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)は11日、フジテレビ系番組「新報道2001」に出演し、政府・与党の目指す「国土強靭(きょうじん)化」や公共事業のあり方について各党代表者らと議論しました。
自民党の山本有二衆院議員(衆院予算委員長)は、来年4月の消費税増税による消費の落ち込みに向けた対策として補正予算で公共事業を組む必要性を強調。「ミッシング・リンク(高速道路の未整備区間)を是正したりというようなことを熱心にやっていく時期がどうしても必要だ」と述べました。
小池氏は「何のための消費税増税なのか」と指摘。「消費税は『社会保障のため』といっていたにもかかわらず、増税したら使い道には防災・減災、成長戦略と入り、今の話だと高速道路もつくりますということだ。それはまったく違う」と批判しました。
豪雨被害や、橋・トンネルなどの公共施設の老朽化による事故が続く中、政府・与党の「国土強靭化計画」が議論のテーマに。小池氏は、自公両党提出の「国土強靭化基本法案」には「国際競争力の向上に資する」との文言があると指摘。復興予算が全国のさまざまな事業に流用された例をあげ、「防災・減災以外の、高速道路や新幹線をつくることに拡大されることになる」と批判しました。
さらに小池氏は「共産党は公共事業が悪だとも、道路をつくるなとも言っていない」と強調。「やはり“命・くらし優先”で、新規事業から(すでにある施設の)維持・修繕に、公共事業の思い切った中身の転換が必要だ。維持・修繕は中小建設業者の仕事になり、地方経済の活性化や雇用にもつながる」と対案を示しました。山本氏も「維持・補修に対する工夫はどうしてもやっていかなければならない」と応じました。