2013年8月13日(火)
子育て環境改善へ情熱
手つなぐ1万人
保育合研集会終わる
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神奈川県内で開かれていた第45回全国保育団体合同研究集会が12日、閉幕しました。全国から保育士、保護者、研究者ら1万400人余が参加。「手をつなぐ姿のなかに保育の未来がある」と、職場・地域で運動を広げることを誓い合いました。
集会アピールでは、安心して子どもが育つ保育への期待と要求が広がっているにもかかわらず、政府の子ども・子育て支援新制度は、「保育の公的責任を弱め、保育所の運営基盤を不安定にする危険に満ちてい」ると指摘。待機児童解消といううたい文句が「実際には、数のつじつまあわせにすぎず、子どもたちに劣悪な保育環境が押し付けられている」として「地域の保育・子育て環境をよくするための幅広い共同や合意を追求しよう」とよびかけました。
閉会全体会では、開催地・横浜の保育士たちによる構成劇、翻訳家の池田香代子さんの記念講演がありました。
広島県福山市から初参加の女性(39)は、4歳と小学2年の子をもつママさん保育士。「みんな情熱をもって、がんばって保育をしているんだってわかって、前向きに考えていかなきゃと思いました。保育制度の話を聞いて、この国は子どもを大切にしていないなってつくづく感じました」
山梨県南アルプス市から初参加の女性保育士(21)は、今年4月から臨時職員として働きはじめたばかり。「自分のやっていることを振り返ることができました。あしたからもっといい保育をしようって思っています」と輝く笑顔でこたえました。
北九州市の男性保育士(33)は、「格差のない平等な保育を守りたい。来年は福岡合研です。福岡のよい保育をアピールしたい」と力強く話しました。