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2013年8月13日(火)

オスプレイ配備再開強行

沖縄 ヘリ事故の究明ないまま

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 米海兵隊は12日、岩国基地(山口県岩国市)に駐機していた垂直離着陸機MV22オスプレイ9機の普天間基地(沖縄県宜野湾市)への追加配備を強行しました。


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(写真)重低音をとどろかせてヘリモードで次々と着陸するMV22オスプレイ=12日、沖縄県宜野湾市の米軍普天間基地佐真下ゲート前(撮影、沖縄県・星野淳)

 岩国基地には1機を残しており、日米両政府は一両日中にも移動させるかまえです。全機の移動が完了すれば、昨年配備された12機、8月3日に配備された2機と合わせ、24機・2個飛行中隊になります。

 米海兵隊は、5日に沖縄本島中部のキャンプ・ハンセン(宜野座村(ぎのざそん)など)で発生した米空軍HH60救難ヘリの墜落事故を受け、同日に追加配備の延期を発表していました。事故からわずか1週間での追加配備再開で、沖縄県民の反発がいっそう強まるのは必至です。

 10機のうち8機は12日午前7時55分、岩国基地を相次いで離陸。その後、同10時16分に2機、21分に4機、24分に2機が立て続けに普天間基地に着陸しました。さらに午後4時6分に9機目が飛来しました。

 わずか10分間に8機が着陸したことで、同基地周辺の人口密集地に、強烈な重低音が響きわたりました。

 これらはいずれも、沖縄本島北東方面から進入。中城村(なかぐすくそん)上空から回転翼を斜めに傾けた「転換モード」に入り、回転翼を真上に向けた「ヘリモード」で浦添市〜宜野湾市上空を旋回しながら、滑走路南端に着陸しました。

 「学校や病院を含む人口密集地を避ける」「ヘリモードでの飛行は基地内に限る」とした、オスプレイの飛行の“安全性”に関する日米合同委員会合意(昨年9月)を完全に無視した飛行です。

 米海兵隊は12日の報道発表で「オスプレイは米軍航空機のなかで最も安全」だと述べていますが、昨年だけでも2件の墜落事故を起こし、これまでに36人の兵士が死亡しています。

「県民生活と両立できない」

普天間抗議集会 赤嶺議員ら訴え

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(写真)「オスプレイ全機撤退まで屈しない」と拳を突き上げる赤嶺氏(左から3人目)ら=12日、沖縄県宜野湾市・米軍普天間基地野嵩ゲート前

 普天間基地の野嵩(のだけ)ゲート前では12日、オスプレイの追加配備に反対する市民が抗議集会を開き、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら沖縄関係国会議員が参加しました。

 赤嶺氏は、「昨年配備の12機だけでも大きな被害が出ており、オスプレイは県民生活と両立できない。日米両政府は、これで配備を完了したと思っているだろうが、県民はこの横暴なやり方に絶対屈しない」として、全機撤退させるまでの奮闘を呼びかけました。


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