2013年8月4日(日)
オスプレイ追加配備強行
沖縄上空 危険なモード転換も
米海兵隊は3日午後、岩国基地(山口県岩国市)へ7月30日に陸揚げしていた垂直離着陸機MV22オスプレイの普天間基地(沖縄県宜野湾市)への移動を開始しました。昨年10月に配備された12機とあわせ、24機・2個飛行中隊に増強されます。沖縄県内の全自治体、住民の8割以上がオスプレイ配備に反対しており、反発は強まるばかりです。
|
3日午後2時27分ごろ、2機が相次いで岩国基地を離陸。不快な重低音を響かせながら、普天間基地北東方面から4時35分、同40分と相次いで着陸しました。2機は宜野湾市役所上空付近の住宅密集地真上で、機体が不安定になる飛行モードの転換を行ったとみられます。
防衛省は7月30日、配備ずみのオスプレイ飛行について「学校や病院を含む市街地上空を避けて飛行する」とした日米合意への違反は「確認できなかった」との検証結果を公表しましたが、これが実態に反していることを、多くの住民や報道関係者が目撃しました。
防衛省は当初、岩国で1週間程度の試験飛行や整備を経て移動すると通知していましたが、海兵隊は陸揚げからわずか4日後の移動強行としました。しかし、通知は3日午前に4機、5日に8機が移動としていたものの、3日に到着したのは2機で、岩国からの離陸時間も大幅に遅れました。整備などに時間がかかったものとみられますが、機体の安全性への不安を印象づける結果となりました。
残る10機は5日以降、普天間基地に到着する見通しです。