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2013年7月31日(水)

生活できる最賃に

有識者が「アピール」発表

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(写真)最賃アピールを発表する(左から)小越、宇都宮、雨宮の各氏ら=30日、東京都内

 人間らしく働ける水準への最低賃金の大幅な引き上げを求めて30日、貧困問題に取り組む研究者や弁護士ら有識者が「最低賃金アピール」を発表しました。

 反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士、作家の雨宮処凛氏、小越洋之助国学院大学名誉教授ら20人が呼びかけ、30日までに108人が賛同人に名前を連ねています。

 有識者による最賃問題のアピールは初めてのことです。

 東京都内で会見した宇都宮氏は、「非正規雇用労働者が2000万人を超え、労働者全体の38・2%となり、貧困と格差が拡大している。人間らしい生活ができるよう労働条件の引き上げが求められる」と強調。国連社会権規約委員会からも、最賃決定のあり方を見直すよう勧告を受けているとしました。

 現在の最賃は全国加重平均で時給749円。2010年の政府「雇用戦略対話」で、経団連と連合も含めて「早期に全国最低800円、20年までに平均1000円」を目指すと合意されています。

 宇都宮氏は、「1000円実現には、毎年36円の引き上げが必要だ。民主党政権時代の合意だが、賃上げを掲げる安倍政権は、むしろより積極的に取り組むべきだ」と訴えました。

 雨宮氏は、「ワーキングプア(働く貧困層)と生活保護受給者を対立させられたが、そもそも、最賃が低すぎることが問題です」と指摘しました。

 安倍首相が10円台の最賃引き上げ額を発言したことに対し、小越氏は「生活できる水準にならない」と批判。「若者が展望を持てる日本社会にしなくちゃいけない」と強調しました。


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